2012年6月6日水曜日

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北九州市のがれき対話集会紛糾 市長、安全性を強調

2012年6月6日 23:12 カテゴリー:社会 九州 > 福岡
対話集会では壇上の識者と参加者との意見交換もあった=6日午後7時半ごろ、北九州市小倉北区の北九州国際会議場
東日本大震災で発生した宮城県石巻市のがれき受け入れを検討している北九州市は6日、同市小倉北区の北九州国際会議場で、がれき問題をテーマに市民対話集 会「タウンミーティング」を開いた。会場には市内外から定員500人を上回る約千人が詰め掛けた。北橋健治市長は「試験焼却の放射能濃度は健康への影響を 無視できるレベル」と安全性を強調したが、質疑では市を非難するやじが飛び交い紛糾。市は予定の1時間半を10分過ぎて集会を打ち切った。
  北橋市長は、5月に震災がれき約80トンを試験焼却した結果、有害物質が残りやすい飛灰(ひばい)の放射性セシウムの濃度が1キログラム当たり30ベクレ ルで安全だった点や、焼却場の空間放射線量にも焼却前と変化がなかった点を強調。風評被害については、細野豪志環境相が国として対策を講じることを約束し たと報告した。
 質疑応答では、会場から被ばくや健康被害を懸念する質問が続出。「既に受け入れを決めているのでは」との質問に対し、北橋 市長は「石巻市に出掛けて自分の目で(受け入れが必要か)確かめる。可否はこれから決める」と述べた。集会が打ち切られると、納得しない人たちが「市長や めろ」「放射能を拡散させるな」などと怒号を上げ、約10分間にわたり騒然となった。
 北橋市長は6日午前の会見で、市内の農漁業、観光業関係者らが風評被害を受けた場合、相談に応じる専用窓口を設置する方針を明らかにした。
=2012/06/06 西日本新聞=

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